海の水は古来より”塩の採取”や”真水の採取”に利用されてきました。

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海水はなぜしょっぱい?

 

私たち人類を含めた全ての生物は海から生まれたと考えられていますが、海の水には一定の濃度で塩分が含まれています。

 

一般的に「海水」と呼ばれている海の水は主成分を水、そしておよそ3.5%ほどの塩で構成されています。
また、微量ではありますが海水には金属なども含まれていると言われています。

地球のイラスト

 

地球上に存在する海水はおよそ13.7億平方キロメートルで、地球の水分の97%を占めると考えられています。
海の水がしょっぱい理由としては先にも述べたようにおよそ3.5%ほど含まれている塩分が関係しています。

 

太古の昔、地球が形成されて海が出来たばかりの頃、海の水は酸性であり、その影響から海水が地殻を溶かしたことでアルカリ金属やアルカリ土類金属が溶け出して中和され、海の水が次第に中性になった事によって塩分が含まれるようになったと考えられています。

 

ちなみに海の水が中性になって以降も海水は地殻を少しずつ溶かし続けている為、今もなお徐々に海水の塩分濃度は上がり続けているというのが定説となっています。

 

塩湖や海水が利用される場について

 

ちなみに地殻変動の影響によって陸上に取り残された海水によって形成された「塩湖」も世界各地で確認できます。

 

もっとも塩分濃度が高い「死海」では塩分濃度が30%もあるため、非常に浮力が高いことでも知られています。

 

海の水は古来より「塩の採取」や「真水の採取」に利用されてきましたが、私たちが住む日本でも多くの地域で海水から塩を採取する作業が行われています。
海の水から塩を採取する場合、水分を乾燥させて塩だけを残すといったシンプルな方法で行われます。

 

また、逆に海水から塩分だけを取り除いて真水を作る場合は「逆浸透膜」などを利用した海水淡水化装置などが利用されます。

 

ちなみに海水に含まれる塩分を構成している成分は「塩化ナトリウム」と「塩化マグネシウム」、「硫酸マグネシウム」、「硫酸カルシウム」、「塩化カリウム」などが挙げられます。